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8/29 鳥取県西部風力発電計画について事業者が江府町で住民説明会を実施しました。

鳥取県西伯郡の南部町、伯耆町、日野町、江府町の4町で進む民間事業者の風力発電事業について、江府町と町議会、住民が事業者のヴィーナ・エナジー・ジャパンから事業の現状を聞く会合が27日、江府町役場で開かれました。

当然、住民からは不安の声が多くあがりました。

(日本海新聞)
https://www.nnn.co.jp/articles/-/125544

(山陰中央)
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/440857

まぁ、鳥取県西部の風力発電計画については、150m4500kwあるようなバカでかい風車を土砂災害危険域だらけの山々と小学校や民家が近くにあるような場所にリスクも顧みずよう建てようなんて金に目が眩みすぎだなと思っていましたので、声が上がらない方が不思議です。

金をばら撒いて、というと言い方が悪いですが、そういった声が上がらないように、頑張ってきたのは今までの活動から伝わってきます。しかし、これはかえって問題が明るみになったとき、逆効果でしかないとわからないんでしょうか?(まぁ、田舎の人や高齢者なら簡単に丸め込めると実際そう考えていると思いますが。)
https://project.venaenergy.co.jp/tottori-seibu/csr

しかし、そもそもカンナ流しが盛んにおこなわれていたような崩れやすい山々の、しかも尾根を切り開いて150m級の風車を数十基も建てて「何も起きない」と考える方が無理があると思います。

以下は、島根半島の出雲に立っている風力発電です。風車までは近づけませんので、周辺の山々がどうなっているかは直接現地で確認はできませんが、これをみてもあちこちで崩れているのがわかります。道路に土砂が流れ出ている箇所がここの風力発電地域だけでもいくつか確認できます。

https://www.google.com/maps/place/%E5%8D%81%E5%85%AD%E5%B3%B6%E5%85%AC%E5%9C%92+%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E9%A7%90%E8%BB%8A%E5%A0%B4/@35.4689314,132.7397583,197m/data=!3m1!1e3!4m9!1m2!2m1!1z6aKo5Yqb55m66Zu7!3m5!1s0x355769ffc871990f:0x9df37ac9db48543!8m2!3d35.4683859!4d132.7350592!16s%2Fg%2F11nn5m9p03?hl=ja&entry=ttu

ブルーシートが流れてしまっているようにも見えます。青山高原では年々被害が拡大していると武田先生が仰っていました。出雲ではかなり民家に近い風車もあり、土砂がそのうち民家まで押し寄せないか不安に感じます。下に住んでいる人たちは現状をおそらく知らされていないのではないのでしょうか。20年経過後には撤去されたとしても、その後の土砂災害の懸念はしばらく残ると思いますし、事業終了後の出来事に補償される可能性は限りなくゼロではないかと。

鳥取県西部も島根県東部も、この出雲よりも大規模な風車です。大変崩れやすい危険な地域で開発には十分気を付けないといけないと国交省が注意喚起する山々です。そして、ここの山々は地域の水源域の一つです。何かあったときは補償しますというけど、事が1回で済むとは限りません。1回で事業者がその責任の結果、会社ごと潰れてしまっても、2回目、3回目も親会社がきちんと補償すること、想定されるあらゆる事態を列挙し、補償内容を明確にすること、その辺りをしっかり契約に盛り込み、住民にきちんと説明すること、これくらいは事業者として最低限用意しないと、住民の理解は得られないでしょう。


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公開質問状を提出

この度、当会より日向山・大 出日 山風力発電事業を進めるジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社(本社 〒106-0032 東京都港区六本木6丁目2番31号六本木ヒルズノースタワー15階)へ風力発電事業に関する公開質問状を提出しましたのでここに報告いたします。 (公開質問状のダウンロードはこちら)

安来市・雲南市に計画されていた日向山、大出日山風力発電事業計画が中止となりました

昨年、市議会へ風力発電計画の中止を求める陳情書を提出した後、多くの方々にご理解とご協力をいただくことができ、各団体からも風力発電への計画反対の意思を事業者へ示していただきました。そして、先日事業者より本計画を断念する発表がございました。 世界中で飲料水の枯渇、汚染などの問題が起きている中、私たちの生活水を支える水源域に風力発電を建設することは将来に取り返しのつかない事態を招きかねないリスクがあります。自然豊かな森林環境を何十ヘクタールも喪失することは、脱炭素と持続可能な社会の構築という観点からは疑問を感じざるえません。また、地震大国の山々の山頂に風力発電の建設をすることはリスクが大きく、能登半島の風力発電施設も多大な被害を受けました。脱炭素はグローバル政策であるから良いもの、長いものには巻かれれば良いと、なし崩し的に受け入れるのではなく、国土風土に合わせてよく検証を重ねて取り入れて行くべきです。地方は衰退し、これから先も足元を見た儲け話や失策の負担が増えてくると思います。今回の風力発電は始まりに過ぎないと感じます。自分たちの地域は自分たちで守らなければならない。今まで以上に情報を収集し、分析と見極を行い、地域の人たちと連携、共有し意見交換を行う。こういった体制を作り上げて維持していくことがこれからの地域社会には必要不可欠なことなのかもしれません。  「 風力発電施設建設を断念 安来、雲南で計画の民間事業者 環境への影響、収益性を考慮 」山陰中央新報より

鳥取西部風力発電に関する勉強会が開催されました。

 伯耆町を考える会の方々により、日本風力エネルギー株式会社(ヴィーナ・エナジー グループ(本社シンガポール))が計画する大規模な風力発電事業計画について、先日の3月10日に伯耆町の鬼の館にて勉強会が開催されました。 勉強会の講師には私たちも大変お世話になった 武田恵世先生 をお招きし、地域の方たちに風力発電の問題について正しく理解してもらいました。 勉強会の動画はこちら↓ https://www.youtube.com/watch?v=qP9Yw9xnmZo 鳥取西部風力発電は、安来・雲南で計画されていたものよりも規模は大きく、大変な危険性をはらんでいます。風力発電の問題はなにか?と聞かれても一言では言い表せないほどの多くの問題を抱えています。その中でも一番の懸念は健康被害です。騒音、低周波、PFAS、ビスフェノールAなど多くの問題を抱えています。 鳥取西部風力発電の計画は、直接的には建設予定地である伯耆町、南部町、江府町、日野町と4地域の問題と考えがちですが、この計画は米子市の生活水を支える水源でもあります。能登半島のような災害によって風力発電が損傷し、ブレードの損壊によってBPAやPFASが水源や土壌を汚染すれば、米子市の水道水の安全が脅かされることになります。 ブレードの有害物質について https://www.business-humanrights.org/en/latest-news/norway-ngo-raises-concerns-over-environmental-impact-of-chemicals-used-in-in-wind-turbine-blades/ どちらかというと米子市の方々の方がこの鳥取西部風力発電計画の問題については取り組んでいかねばならないと思います。