鳥取県西伯郡の南部町、伯耆町、日野町、江府町の4町で進む民間事業者の風力発電事業について、江府町と町議会、住民が事業者のヴィーナ・エナジー・ジャパンから事業の現状を聞く会合が27日、江府町役場で開かれました。
当然、住民からは不安の声が多くあがりました。
(日本海新聞)
https://www.nnn.co.jp/articles/-/125544
(山陰中央)
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/440857
まぁ、鳥取県西部の風力発電計画については、150m4500kwあるようなバカでかい風車を土砂災害危険域だらけの山々と小学校や民家が近くにあるような場所にリスクも顧みずよう建てようなんて金に目が眩みすぎだなと思っていましたので、声が上がらない方が不思議です。
金をばら撒いて、というと言い方が悪いですが、そういった声が上がらないように、頑張ってきたのは今までの活動から伝わってきます。しかし、これはかえって問題が明るみになったとき、逆効果でしかないとわからないんでしょうか?(まぁ、田舎の人や高齢者なら簡単に丸め込めると実際そう考えていると思いますが。)
https://project.venaenergy.co.jp/tottori-seibu/csr
しかし、そもそもカンナ流しが盛んにおこなわれていたような崩れやすい山々の、しかも尾根を切り開いて150m級の風車を数十基も建てて「何も起きない」と考える方が無理があると思います。
以下は、島根半島の出雲に立っている風力発電です。風車までは近づけませんので、周辺の山々がどうなっているかは直接現地で確認はできませんが、これをみてもあちこちで崩れているのがわかります。道路に土砂が流れ出ている箇所がここの風力発電地域だけでもいくつか確認できます。
ブルーシートが流れてしまっているようにも見えます。青山高原では年々被害が拡大していると武田先生が仰っていました。出雲ではかなり民家に近い風車もあり、土砂がそのうち民家まで押し寄せないか不安に感じます。下に住んでいる人たちは現状をおそらく知らされていないのではないのでしょうか。20年経過後には撤去されたとしても、その後の土砂災害の懸念はしばらく残ると思いますし、事業終了後の出来事に補償される可能性は限りなくゼロではないかと。
鳥取県西部も島根県東部も、この出雲よりも大規模な風車です。大変崩れやすい危険な地域で開発には十分気を付けないといけないと国交省が注意喚起する山々です。そして、ここの山々は地域の水源域の一つです。何かあったときは補償しますというけど、事が1回で済むとは限りません。1回で事業者がその責任の結果、会社ごと潰れてしまっても、2回目、3回目も親会社がきちんと補償すること、想定されるあらゆる事態を列挙し、補償内容を明確にすること、その辺りをしっかり契約に盛り込み、住民にきちんと説明すること、これくらいは事業者として最低限用意しないと、住民の理解は得られないでしょう。